フリーソフト バージョンアップ速報

　不正ログインに対する有効な手段の一つとして「パスワードの定期的な変更」のススメが時々取り上げられています。
　しかし よく考えてみれば、パスワードの変更が有効なケースはパスワードが流出してしまった後に被害が大きくなるのを防ぐ為の対策です。

　定期的なパスワード変更は、考えようによってはパスワードを入力する機会が増え、フィッシング等による漏洩の危険性が高まることも考えられます。
　そうした運用上のリスクを認識した上で実施する必要がありますが、ある程度の組織ともなると必ずしもそのような人ばかりとは限りません。

　「臨時パスワードの変更について」等のメールが送られてきたら本文のリンクからパスワードの変更を行おうとする人が出てきたりしませんか？

　そもそもパスワード流出の原因は、①推測のつきやすい安易なパスワードによるもの、②他サイトと同じパスワードを流用したことより何れかのサイトから流出するケース、③ワームやウイルス等の侵入により漏洩してしまう等の原因が容易に思い浮かびます。

　パスワードが流出した後の対策を実施したが為にパスワードが流出してしまっては本末転倒です。
　定期的なパスワードの変更を取り入れるのであれば、それらのリスクを考慮した運用ルールを設け実施することが必要になります。

2018.3.12

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